地元の特産物を開発しよう!~野付小学校の新・ご当地グルメ(食育レポートVol.41)

【地域の良さを発見する学習「野付学」】

別海町尾岱沼地区にある野付小学校。5年生の総合的な学習の時間「野付学」では、新しい野付の加工品を開発し、発表するという取り組みを行いました。
野付小学校

 ▲別海町立野付小学校

 

野付小学校は総合的な学習の時間を「野付学」と名づけており、PTAや野付漁業協同組合・野付半島ネイチャーセンターの協力を得ながら、地域の自然や文化、観光を含む産業などを「知る・まとめる・創り出す(創造)」という体験活動を通して学んでいます。 
野付漁業協同組合

野付半島ネイチャーセンター

 ▲野付漁業協同組合            ▲野付半島ネイチャーセンター

 

学校長 音川忠志先生は「野付学」についてこう話します。「野付にはいい素材が沢山あります。なので、自分の足元にあるものに直接触れ、体験することを通して、故郷を愛する心、故郷の良さを発見し、育みたいと願っています。また、地域の方の顔がわかるつながりを活かして地元の方にも多く関わっていただき、子どもの成長につなげていきたいと取り組んでいます。」
 ※PTAや地域生産者の協力で行った「収穫祭」の取り組みはこちら→伝統の収穫祭!~野付小学校~(食育レポートvol.16)

 

【特産物を使った新メニューを開発しよう!】

 

5年生13名のうち9名が漁業関係者、1名が酪農の家庭です。この地域では、ホタテ・北海シマエビ・鮭・アサリなど魚介類の水揚げ、そして酪農・肉牛の生産が行われています。
授業ではピザを作り、メインの食材に魚介類を使用し、トッピングにチーズを使うことになりました。授業の一部は町内の先生方の研究会で公開され、根室教育局や周辺校からも先生が訪れました。また、完成後の試食と助言を野付半島ネイチャーセンターの専門員の方と、仲買人であり、居酒屋「酔楽 まる太」で地元の食材をふんだんに使った料理を提供している大隅さんにお願いしました。
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メインの食材を決めます。ホタテ、鮭、北海シマエビ、アサリ…
一番人気があったのは?
この時期水揚げされており、社会科見学で水産加工場を訪れた「鮭」でした。
野付小学校 公開研究会

 

その後、発表会に向けて試作と発表の準備を行いました。尾岱沼の生鮭のほか、試作をして北海道産のコーンと玉ねぎ、そしてウィンナーを具材に選びました。
ピザの名前は「野付のサーモンピザ」に決定!
野付小学校 ご当地ピザ

野付小学校 ご当地ピザ

 

こうして迎えた発表会当日ですが、なんと大雪で臨時休校、開催延期になってしまいました。
その影響で、試食と助言をお願いしていた2名が来られなくなってしまったため、6年生19名に試食してもらうことに。
野付小学校

 

調理は生地班・切る班・トッピング班に分かれて行いました。
メインの尾岱沼産の鮭から調理を開始しました。最初はスライスの厚さに悩んでいたものの、徐々に試作の時の手順を思い出したようです。その後は順調に調理されていきます。担任の葛西先生は「試作の時よりも手際が良くなっています」と話していました。野付小学校 ピザ作り

 

生地班からトッピング班のテーブルへ、できあがったばかりの生地をバトンタッチ。トッピング班が混ぜたソースを塗り、切る班が切った具を乗せます。最初は丁寧に盛り付けていたのですが、「食材がもったいないから余さないようにしよう」と、2枚目は具だくさんになっていました。
野付小学校 ピザ作り

野付小学校 ピザ作り

 

チーズをたっぷりと乗せ、オーブンで焼くこと10分。尾岱沼産の鮭とチーズを乗せた
「野付のサーモンピザ」の完成です!
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野付小学校


 

【新・ご当地グルメ「野付のサーモンピザ」発表会】

 

いよいよ6年生に試食してもらいます。6年生の教室へ持って行くと、直前に聞いた6年生達は拍手で歓迎してくれました。緊張しながらピザの内容を説明して、一人ずつ手渡しました。
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野付小学校 ピザ作り

 野付のサーモンピザ

 

試食した6年生達からは、「おいしーい!」と一斉に声が聞こえました。「鮭がおいしい!」「和食っぽい鮭と、洋食っぽいウィンナーが合ってる!」という感想も聞くことができました。笑顔が教室いっぱいに溢れました。試食直前まで緊張していた5年生は、安堵の表情を浮かべました。担任の葛西先生は「自分たちで新しいご当地グルメを開発する経験を通して、大人になってから、地域を盛り上げる原動力になってもらえればと思っています。」と話していました。
野付小学校 

野付小学校

 

《農林水産省フードチェーン食育活動推進事業》