浜のおふくろの味~民宿海の宿 みさき~(食育レポートVol. 27)

『民宿海の宿 みさき』は、別海町の海岸部、尾岱沼漁港の北側に位置する民宿。
民宿海の宿 みさき 外観

2人の息子さんが漁師と水産加工場の競り師(せりし)をしており、食事はその日にとれた新鮮な海の幸を提供しています。

 

この日のメインは、12月から漁が始まったホタテ5品を含めた12品。
民宿海の宿 みさき 2014年12月3日の夕食

 

まずは、ホタテの刺し身と尾岱沼名産、茹で北海しまえび。
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椀物は、帯広産ジャガイモのいもだんご汁。
ゆでたジャガイモを潰し、片栗粉を加え棒状にして、輪切りにしたものが入っています。
ジャガイモは、以前宿泊したお客様が送って下さったのだそうです。
民宿海の宿 みさき だんご汁

いもだんご

 

ホタテは、貝とウロ、卵の中の消化腺以外すべて食べることができます。
貝柱とミミ(貝ひも)は生、加熱、どちらでも食べることができます。
貝柱よりもおいしいと言う人もいるミミは、尾岱沼では貝柱の刺し身とともに出されます。

 こちらはホタテのミミを長ネギとダシ汁で味付けした和え物。
民宿海の宿 みさき ホタテの貝ひもの和え物

 ホタテの子(卵)は大根と一緒に煮物に。ホタテを隅々まで味わうことができます。民宿海の宿 みさき ホタテの卵と白子の煮物

 刺し身のほか、この日水揚げされたホタテの貝柱をフライに。

身が厚いため、一粒を半分に開いて揚げています。
付け合わせには、帯広産レッドムーンのポテトサラダ。北海道尽くしです。
民宿海の宿 みさき ホタテのフライ

 コマイの小ぶりのものを、この地域周辺では”ゴタッペ”と呼んでいます。

こちらはゴタッペの頭を落とし、一夜干しにして、それを唐揚げにしたもの。民宿海の宿 みさき ゴタッペ(幼魚)の唐揚げ

 ホタテのミミの佃煮。

民宿海の宿 みさき ホタテの貝ヒモの佃煮

▲「佃煮は混ぜご飯にしたり、ごぼうきんぴらに入れても美味しいのよ」と、”おかあさん”こと富崎恵美子さん

 尾岱沼漁港に水揚げされた秋サケのイクラ塩漬け。

 ゴタッペと大根の魚漬けです。

 民宿海の宿 みさき コマイと大根の魚漬け

 

”民宿海の宿 みさき”は、昭和63年開業。
もともと隣に自宅があり、前の経営者から譲り受けた民宿で、漁師だった亡きご主人の勧めで開業。

「『漁師が”うまい”というものは、お客さんもうまいって言うべ。』って主人に言われたの。
もともと民宿を始める前から、『ご飯食べてけ』って、人がご飯を食べに来る家で、その時の”食を囲む”ということが今の民宿につながっているんだろうと。これは、主人が残してくれたものなんだなって思っているの」
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▲「ほら、できたわよ。撮る?」と見せて下さる富崎さん

  北海道釧路市から泊まりに来た男性は「魚がうまい。釧路でもホタテはとれるけど、ここのはまた味が違う。ホタテの刺し身は新鮮でうまかった。」 とおっしゃっていました。

宿泊するのは家族連れや職場の仲間同士、アマチュアカメラマンや工事関係者など様々。
リピーターが多いのだそうです。

お客様が釣ってきた魚や、摘んできた山菜を調理してくれるのもこの宿の特徴。
暖かくなってくると、地元でとれた野菜やその時期の旬の山菜など、自然の恵みを味わうことができます。
「このあたりでは食べないものも、作り方を教えてもらい作るわよ」と富崎さん。

「親戚の家に遊びに来る感じで来て欲しいの。所詮漁師のお母さんだから。もてなすと疲れちゃうじゃない。都会から何度も来てくれる人は、秒刻みの生活をしているとこの時間の流れに癒されるんだろうなぁと思いますよ」

朝食には、<泊まって食べる新・OMOTENASHI朝食グルメ>「別海ジャンボ鮭茶漬け」を選ぶことができます。

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 ▲この日の夕食メニュー(内容はその日によって異なります)

・ホタテのフライ
・ポテトサラダ(帯広産)
・コマイの塩焼き
・ホタテのミミの佃煮
・塩いくら
・ゴタッペと大根の魚漬け
・北海しまえび
・ホタテの刺身
・ジャガイモのだんご汁(帯広産)
・ホタテの子と大根の煮物
・ホタテのミミの和え物
・白飯(北海道産米)
※記載のないものはすべて尾岱沼漁港で水揚げされたものです

 

 《農林水産省フードチェーン食育活動推進事業》