農業で人づくり~別海高等学校と別海くるみ幼稚園の取り組み(食育レポートvol.19)

秋晴れのある日。

別海高校 酪農経営科の1~3年生43名と、別海くるみ幼稚園の3歳~6歳園児80名が
北海道別海高等学校の畑でジャガイモを収穫し、
塩ゆでしたジャガイモを食べて交流しました。

100平方メートルあるジャガイモ畑を横に、
まずは向かい合ってご挨拶。
別海高校酪農経営科の生徒と別海くるみ幼稚園の園児たち

 

それから高校生1人に園児2~3名で
手をつないで奥のジャガイモ畑へ移動していきます。
高校生と幼稚園児がじゃがいも畑へ

 

5月に幼稚園児がジャガイモを植えたあと、
高校生がずっと育ててきた畑です。
ジャガイモ畑

 

みんな揃ったら、一斉にジャガイモ掘り開始!
じゃがいも掘り開始!


▲畑は幼稚園児でも少し土を掘っただけで
ジャガイモを掘り起こしやすいようにしてあります

 

じゃがいものある場所を幼稚園児に教える高校生

「ここ掘って!」
「これはくさっているからやめようね」
「これは緑色だから毒があるよ」
※光に当たって緑色になった部分には天然毒素である”ソラニン”や”チャコニン”が多く含まれていて、吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあります。

じゃがいもの品種は「さやあかね」

▲掘ったジャガイモは”さやあかね”
 農薬を使わなくても病気に強い品種

いっぱい収穫できました。
じゃがいもをたくさん収穫できました!

別海高等学校 大村先生
「高校生だけで育てるよりも、幼稚園児と取り組むことで、生徒の励みになります。学校では、安全、安心な野菜を目指してできるだけ薬を使わないように育てています。昨年、一昨年と雨だったので、晴れてよかったです。」

校舎横へ移動すると、
高校生のパフォーマンスが始まりました。
高校生のパフォーマンス

 

高校生が扮した”ポテトマン”が登場。
ポテトマン登場

 

収穫の間にジャガイモをゆでていた生徒達も登場。
園児のためにじゃがいもをゆでていた別海高校1年生

 

手を洗って、1人2個ずつジャガイモを受け取りました。
ゆでたてのじゃがいもを受け取る幼稚園児

 

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▲塩味がほんのり効いたジャガイモの品種は”さやか”

 

高校生「いつもより元気に”いただきます”を言ってくれるかな?」

幼稚園児「いただきます!」
いただきます!

一緒に座り、ジャガイモを食べやすいように切ってあげたり、
のどが詰まらないか見守っている高校生。
幼稚園児を見守る高校生

高校生の感想は…
「小さい子と接するのは慣れなくて大変だったけれど、楽しそうで良かった。」

「小さい子とふれあったり、地域で交流できるのはいいことだと思います。
幼稚園児の妹も、ジャガイモ掘りをがんばっていました。」

 

別海くるみ幼稚園 村山先生
「年々、高校生が上手に相手をしてくれるようになってきました。
この行事で相手に対する気持ちが育っていると感じます。
園児たちは、”おいしかった”の他に、”やさしかった”、”たのしかった”と感想を言います。食べることだけでなく、高校生との交流を楽しんでいるのだと思います。

今年はこのあと、福島県のお寺に、収穫したジャガイモを送る計画でいます。
園児にもその様子がイメージできるように話していきます。」

 

別海高等学校 杉田良二校長

「農業高校は技術や知識としての”農業を教える学校”であることはもちろんですが、
”農業が持つ教育力で人づくりをする使命を担っている学校”でもあります。

体験をさせる、命に触れる、自らが植えた成長を確かめ、それを味わう。
こどもたちの成長過程において、”生きる力”を育む学びになります。

今回のような授業では、幼稚園児とのふれあいが
生徒の成長過程において必要な”コミュニケーション能力”を育んでいると思っています。

 

園児は高校生がジャガイモを育ててくれたお礼に、体操を披露。
幼稚園児がダンスでお礼

 

「また来年も遊びに来て下さい!」
高校生がアーチを作って見送りました。
高校生が幼稚園児を見送り

 

《平成26年度フードチェーン食育活動推進事業》