野付半島の伝説「幻の街キラク」(野付通行屋跡遺跡)

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「気が楽になったからキラク!?」~伝説の歓楽街「キラク」

野付半島に残る伝説として、「幻の街キラク」と呼ばれるものがあります。
「歓楽街があった」「夜じゅう、灯りが消えることがなかった」「遊女がいた」など、出典は定かでありませんが、謎に包まれた、ロマンある話として伝わっています。

江戸時代の古文書には「キラク」という記述はありませんが、寛政11年(1799年)に江戸幕府が国後島への交通の要所として野付通行屋を設置したという史実が明らかになっています。
対岸にはニシン漁のための番屋が60軒ほど立ち並んでおり、通行屋では、畑を作り、様々な野菜を育てようとした記録も残っています。

野付通行屋跡遺跡は、発掘調査が行われ、出土品は別海町郷土資料館で展示公開しています。

通行屋遺跡を訪ねる

毎年、別海町郷土資料館と野付半島ネイチャークラブの共催で、この通行屋遺跡を訪ねる観察会が開催されています。(春の1回、4月中旬)

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 潮が引いているときは、砂の上に当時使われていた陶器の破片が無数に散らばっている様子も見ることができます。

興味のある方は、参加してみてください。

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 ※キラク及び野付通行屋跡遺跡について、より詳しい情報をお求めの場合は、別海町郷土資料館(TEL 0153- 75-0802)へお問い合せください。
※徒歩での立ち入りは禁止されていませんが、場所がわかりにくいため、専門ガイドの引率なしの訪問は困難です。
※教育旅行などで、野付半島の歴史学習プログラムをご希望の場合、別海町観光協会へご相談ください。体験期間:4~11月(7~9月は防虫対策が必要)、体験時間の目安:3時間40分(レクチャー40分、遺跡巡り3時間、学芸員同行) 要予約1か月前、要長靴。

新沼謙治さんが歌う「まぼろしのキラク」

野付半島にあったとされる「幻の街」を題材に、札幌在住の幸斉たけしさんが作詞を担当。
「エレキを使ったため、演歌風ではなくロックっぽくなった」「北国の寒さを表現するために(ボーカルに)エレキを雪嵐のようにがんがん絡ませた」とのこと(北海道新聞記事より)。
「第48回日本作詩大賞」にノミネートされました(2015年11月)

◆まぼろしのキラク
作詞 幸斉たけし/作曲 新沼謙治
歌唱 新沼謙治/レコード会社 日本コロムビア(株)
(2015年2月発売)

(作詞 幸斉たけしさんコメント)
「幻想的で謎につつまれた幻の歓楽街があったとか、なかったとか謎ですね、沢山の人達が来てくれると嬉しいです、15年通い出来上がった作品ですから、移住したいです。最高のパワースポットです。」

 

このページのトップ写真は、イメージです。
伝説とは逆に、野付半島から対岸の尾岱沼の街の灯りを望んだ写真。
大山王国カメラマン柄木孝志さん撮影(2015年2月下旬)

大きく育て。元気に育て。(べつかい毎日川柳Vol.028)

11月15日は七五三。

男の子は数えで3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年に、成長を祝って社寺に参詣する風習です。

3歳は髪を伸ばす「髪直」、5歳は初めて袴をつける「袴着」、7歳は本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解」をそれぞれ祝う意味があります。

旧暦15日は二十八宿で「何事をするにも吉」とされる鬼宿日に当たり、旧暦11月は収穫を終え、その年の実りを神に感謝する月であることから、その月の満月の15日に、氏神様へ子供の成長を感謝し、加護を祈るようになったのが由来といわれています。今日では11月15日にこだわらず、10月から11月の間に行われるようになっています。

さて、成長を祝うといえば、別海町発祥の地である本別海には、推定樹齢120年と言われる松の大木があります。
明治7年、東北各地から来た西別川への漁労従事者が住む番屋の側に植生していたものだと言われており、町の指定文化財となっています。町の歴史を物語る貴重な文化遺産です。

一本松02

一本松-s400

本別海の松


(3枚目の写真は、第16回写真コンテスト入選作品です)

LOHABUU BETSUKAI 「本別海の一本松」 動画はこちら

 

また、実りの感謝といえば、別海町で毎日のように生まれている子牛たち。
別海町の基幹産業は酪農ですが、当然、おかあさんにならないとお乳は出ません。なので、別海には妊娠中の牛、おかあさんの牛、うまれたての子牛、おかあさんになるために育てられている若い牛と、たくさんの牛がいます。

おかあさんの牛

育成中のお嬢さん牛


子牛 (3)

子牛の幼稚園

ハッチに入った子牛は、初めて見た人が歓声をあげるほどかわいいもの。一頭一頭、模様も違います。

子牛のハッチ

本日は、七五三にちなんで「成長」を詠んだこの2句をご紹介。

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別海の大地のように、また、厳しい寒さと風雨に耐え、大地に根ざす松のように。

おいしいミルクを毎日たっぷりのんで、子牛もぼくも、元気に育ってくださいね。

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【関連情報】
・牛乳・乳製品ならべつかい乳業興社 公式サイトはこちら
牧場直営チーズ工房はこちら> なかやまミルク工房
・ジョッキで提供「別海ジャンボ牛乳」が飲める店舗はこちら
(別海ジャンボホタテバーガー提供店で、ジャンボ牛乳だけをオーダーすることができます。
ただし、バーガーのみをオーダーすることはできません。)

べつかい毎日川柳 Vol.017 ~野付半島から16km先は国後島

本日10月19日は、日ソ国交回復の日。

それにちなんで、本日のご紹介はこちらの2句です。

べつかい毎日川柳017

 

1956(昭和31)年10月19日、モスクワのクレムリンで、日本の鳩山一郎首相とソ連のブルガーニン首相が「日ソ国交回復の共同宣言(日ソ共同宣言)」に調印しました。

宣言では、日ソ両国は引き続き平和条約締結交渉を行い、条約締結後にソ連は日本へ歯舞群島と色丹島を引き渡すという内容になっていましたが、全面返還を求める日本と二島返還を主張するソ連との折り合いがつかず、その後も領土問題は決着をみないまま現在に到っています。

全長123kmに及ぶ北方領土・国後島の姿がよく見えるのは標津町や羅臼町ですが最も距離が近いのは野付半島。わずか16kmの距離です。

 国後島

国道244号線沿い、尾岱沼白鳥台には北方展望塔があり、2階は展示室、3階は展望室となっています。
展示室では北方領土に関するパネルや映像により、北方領土の歴史を学ぶことができます。
展望室には望遠鏡が設置され、晴れた日には、野付湾・野付半島ごしに国後島の島影を望むことができます。

道の駅展示室・展望室 (2)

道の駅展示室・展望室 (5)


道の駅展示室・展望室 (10)

道の駅展示室・展望室 (11)

館外には、返還を期して寄贈された叫びの像「四島への道 叫び」が国後島の方角を指差し立ち続けています。
老女を中心にした3人の像の先には、北方四島をイメージしたポールが立ち、像とポールの間の距離は野付半島から国後島までの最短距離である16kmにちなんだ16mとなっています。

叫びの像-(2)

 

別海町上風連地区では、昭和20年9月に国後島泊村から引きあげた住職が持ち帰った馬頭観世音像が保存されています。元は国後島古丹消に住んでいた人たちが他の32体の仏像とともに厨子に入れて祀っていたもので、現在は別海町歴史文化遺産第1号に指定されています。
1年に一度、6月15日に地域のお祭り「馬頭観音祭」で一般公開されます。

   上風連馬頭観音祭 (13)

上風連馬頭観音祭 (19)


上風連馬頭観音祭 (30)

上風連馬頭観音祭 (1)

   

【関連情報】
・別海北方展望塔
住所/野付郡別海町尾岱沼5番27(道の駅おだいとう)
電話/0153-86-2449
休館日/年末年始(12/30~1/3)、11月~4月の月曜日
開館時間/9:00~17:00(5~10月)、9:00~16:00(11~4月)

・馬頭観世音像
問合せ先/別海町教育委員会
電話/0153-75-2111

別海町「旧奥行臼駅逓所」が国の史跡に指定決定!

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  別海町の「旧奥行臼駅逓所」が、国の史跡に指定されることが決まりました(5月20日文化審議会答申)。

 この施設は北海道の有形文化財にも指定されているもので、駅逓所としては道内の北広島市旧島松駅逓所に続き2件目、別海町での史跡指定は初めてとなります。

 旅人に宿や人馬を提供する施設として明治43年に開設され、昭和5年まで根室地域の内陸開拓に大きな役割を果たしました。現存する2階建ての棟は大正9年に増築されたもので、木造寄せ棟造り(一部切り妻造り)。駅逓全盛期の象徴となっています。駅舎1棟に加え、馬屋2棟、倉庫1棟が保存され、古文書、駅舎内部の調度品も当時のまま残されています。周囲の旧道跡や牧草地、雑木林などと相まって、北海道開拓時代の面影を偲ぶことのできる貴重なスポット。これからの時期は旧標津線跡をフットパスでたどるコースもおすすめです。

【旧奥行臼駅逓所】

住所:野付郡別海町奥行15-12
電話番号:なし
開館期間:5月~10月末
開館時間:10:00~16:30
休館日:第1・3月曜日(日曜祝日も開放)
入館料:無料
施設:トイレあり
問い合わせ:別海町教育委員会 0153-75-2111

北海道新聞5月21日号(旧奥行臼駅逓所).jpg

【別海町内観光スポットからのアクセス】
・野付半島ネイチャーセンターから約60km(車で約1時間40分)
・道の駅おだいとうから約31km(車で約50分)
・別海町鉄道記念公園から約44km(車で約1時間10分)
・新酪農村展望台から約11km(車で約20分)

【周辺観光拠点からのアクセス】
・中標津空港から約38km(車で約1時間15分)
・養老牛温泉(中標津町)から約58km(車で約2時間)
・川湯温泉(弟子屈町)から約89km(車で約2時間20分)

【周辺文化財等からのアクセス】
・標津町ポー川史跡自然公園から約52km(車で約1時間20分)
・国泰寺跡(国指定史跡・厚岸町)から約59km(車で約1時間30分)
・根室半島チャシ跡群(国指定史跡・根室市)から約42km(車で約1時間)
・西月ヶ岡遺跡(国指定史跡・根室市)から約42km(車で約1時間)
・根室車石(国指定天然記念物・根室市)から約42km(車で約1時間)
・旧上藻別駅逓所(国指定有形文化財(建造物)・紋別市)から約233km
(車で約6時間20分)