初冬の野付半島で自然の声を聞こう(べつかい毎日川柳 Vol.036)

今日、12月12日はノルウェー出身の画家、エドヴァルド・ムンクの生誕148周年です。(Edvard Munch,1863年12月12日~1944年1月23日)

ムンクといえば「叫び」が有名ですが、この作品は「フリーズ・オブ・ライフ」(生命のフリーズ)と称される連作の中の一作品で、フィヨルドの近くを歩いているときのインスピレーションから描かれた作品とのこと。
ムンクはそこで「自然をつらぬく、けたたましい、終わりのない叫びを聞いた」ことで、その経験を絵画化しました。橋の上で男性が叫んでいるのではなく、橋の上の男性がその叫びに耐えかねて耳を押さえているというのが、「叫び」の絵が持つ意味とのことです。

さて、氷河に削られ、気の遠くなるような長い年月をかけて形成されたフィヨルドとも共通するような、地球のダイナミックさを感じさせる地形が別海町にもあります。

それは、長年海流に運ばれた砂が堆積してできた半島、野付半島。

野付半島

 

全長26km、日本最大の砂の半島・野付半島を訪れると、左右に外海と野付湾が同時に見え、それぞれ趣きが異なる姿に驚きます。

ちょうど12月の今ごろは、ときに時化ともなる中、ホタテ漁船が操業する厳しい外海と、結氷が始まり、時間まで凍っていくように静けさを増す内海との対象が見ごろです。

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1枚目は道道950号線(通称フラワーロード)から外海。知床の山並み、羅臼岳までくっきり見えます。2枚目は野付半島先端部から湾内。砂が帯状に流され入り組んだ岸辺を形成しています。穏やかな波打ち際は波ごと凍りついています。(平成23年12月9日撮影。以下同じ。)

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1枚目道道950号線からと2枚目野付半島先端部から。いずれも向かって右に外海、左に湾内が同時に望めます。

ラムサール条約登録湿地であるこの地は、オオハクチョウやオオワシ、様々なカモ類が飛び、羽を休める鳥の楽園。

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順に、オオハクチョウ、オオワシ、オオハクチョウ、スズガモ

色とりどりの花が咲き誇った後の秋冬でも、よく見ると様々な自然からの声が聞こえる野付半島。

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ムンクとは逆に、ここでは都会の喧騒の中、ふさいでいた耳を開放したくなるような気持ちになれるかもしれません。

内陸に入れば、日本離れした終わりのない地平線に圧倒され、夜空を見上げると、煌く満天の星に宇宙まで感じる、べつせかいべつかい町です。

12月9日(土)の皆既月食もきれいに観察できましたよ。

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今回の川柳は、なんとイギリス在住の方からの応募作品も。ワールドワイドな別海です。

べつかい毎日川柳036

【関連情報】
野付半島付け根からネイチャーセンターまでは約15km、その先、野付崎灯台まで(3km弱。車で5分、徒歩で45分ほど)は一般の車も乗り入れが可能です。その先は許可のない車は進入できません。
詳しくは下記までお問い合わせください。
・野付半島ネイチャーセンター
TEL/0153-82-1270(受付は9時~16時)